規格認証取得支援の営業は、ISOをはじめとする国際規格の専門知識を前提とする。営業担当者が専門性を十分に理解できないまま提案してしまうと、信頼を損ねかねない。加えて企業側にとって認証取得は「必要性は感じつつも後回しにされがちなテーマ」であり、初回接点から実際の検討開始まで3〜6ヶ月程度の温度差が生じることも珍しくない。
「後回しにされがちなテーマ」認証取得営業が抱える壁
- 認証取得の必要性は取引先からの要求や規制対応など外部要因で生じることが多く、能動的な検討に至りにくい
- 規格の種類や適用範囲が多岐にわたり、営業側に一定の専門知識が求められる
- 国際規格対応をうたう競合が多く、実績や対応範囲での差別化が難しくなっている
リード発掘とヒアリングは代行、規格の専門説明は審査員へ
法人向けの新規リードへのアプローチ、規格取得のきっかけとなる法改正・取引先要求のヒアリング、初期説明資料の提示までは委託しやすい。2〜3名程度の体制で対応するケースが多い。一方、規格要求事項の詳細説明や取得プロセスの専門的な相談対応は、認証審査員や専門コンサルタントの領域として残す。
ポイント:営業代行には「認証取得のきっかけを持つ企業を見つける」役割を担わせ、専門的な相談以降は自社の専門人材に引き継ぐ設計が現実的だ。
中小・中堅・大企業で分かれる決裁のきっかけ
| 企業規模 | 検討のきっかけ | 決裁者 |
|---|---|---|
| 中小企業 | 取引先からの要求 | 経営者 |
| 中堅企業 | 事業拡大・海外展開 | 品質管理部門長 |
| 大企業 | グローバル規格統一 | 複数部門の合議(4〜6名程度) |
誇張しない訴求と、更新審査を見据えた長期関係づくり
国際規格対応を訴求する際は、対応可能な規格の範囲を正確に伝える。誇張は信頼低下につながりかねない。取引先からの要求という「外部からの後押し」を営業のきっかけとして活用する設計が有効だ。専門用語をかみ砕いた説明資料を営業代行と共有しておくことが、初期接点の質を左右する。
加えて、ISOなどの認証は取得して終わりではない。多くの規格で1年ごとのサーベイランス審査や3年ごとの更新審査が目安で、維持のための定期的な確認が発生する。つまり一度信頼関係を築ければ、継続的な取引につながりやすい業界だ。営業代行に期待する役割を初回接点の獲得に絞るとしても、その後の更新タイミングを見据えたフォロー体制を自社側であらかじめ用意しておくことが、長期的な収益基盤の構築につながる。
よくある疑問
Q. 国際規格対応はどう訴求すればよいか A. 対応可能な規格の範囲を正確に示しつつ、海外展開を見据えた企業への訴求が効果的だ。
Q. 検討の温度感が低い企業にはどうアプローチすべきか A. 取引先からの要求や法改正など、外部要因をきっかけとした情報提供が有効だ。すぐに検討が始まらなくても、きっかけが生じたときに思い出してもらえる接点を保っておきたい。
Q. 業界特化のリード獲得は可能か A. 業種ごとに求められる規格が異なるため、業界特性を理解した営業代行との連携が望ましい。
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